ステップハート訪問看護ステーションです
梅雨のジメジメした空気、
それに加えてコロナウィルスの影響もあり
気分も落ち込みがちになりそうです。
そんな気持ちを知ってか知らずか、I様に元気を頂いたある日の訪問の様子をご紹介します。
I様は思うように体を動かすことができず
転倒しないように…とベッドの上で過ごすことも多くなっていました。
「食欲もないの」「なんにもしたくない」
そんな言葉を聞くことも多かったのですが、
以前は料理教室の講師をされていたことを担当のケアマネージャーさんから伺いました。
お菓子作りの話をすると
「クッキーは簡単よー。ロールケーキもしょっちゅう焼いていたわ。けど、もうできない」
そんな言葉の中にも、お菓子のワードに表情が緩んだI様でした。
そう、その表情の変化は「やってみたい」のサイン
「やってみたい」を「できる!」に変えるチャンスです。
そうとなったら決まり!レアチーズケーキ作りに挑戦
念入りにレシピを確認し頭に叩き込んだスタッフでしたが、心配ご無用でした。
まずは砕いたクッキーをボールに入れて、
見てください!この笑顔。I様の「ワクワク」が伝わってきます。
「溶かしたバターと牛乳を少しね」
「丁寧に混ぜなくちゃ口当たりが悪くなるのよ」
生徒さんに教える前にはご自身でレシピを文字におこし、何度も事前に作り確認されていたそうです。
さすが先生!あっという間に作業は進みます。
冷蔵庫への道中も、あれ?いつもこんなに足取りが軽かった?と思うほど軽快。
30分冷蔵庫で冷やしたら完成です♬
この笑顔!「できた!」の瞬間。
この笑顔に元気をもらい、この時間を共有できたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
一緒に食べたレアチーズケーキの味は忘れることのできないNo,1の味です。