「何で切ったんだ?」
「そうなんです。切ってしまったみたいなんです・・・」
ある日、ネクストにある延長コードが通電しなくなっており、それを見た利用者様が修
理のためとコンセント接続部分を切断したのですが、やはり通電せず、、、
そこで、A様に相談したところ、、、
「この線はショートするはずがない!繋いだら通電するはずだ!並行じゃないからコンセントは
交換できないタイプだ」
相談のお相手は、元バリバリの電気工事士さん70歳です!
A様にお聞きしながら修理に必要な材料や工程、道具などを確認。
「スリーブ・・・電工ペンチ・・電光ペンチは圧着用のやつがいい・・・それとビニールテープ・・・」
ボソボソと道具の名前を連ねていきます。
「1.25だから0.5でSサイズなら大丈夫のはずだ」
スタッフには、暗号のようにしか聞こえません。
そのため、やや噛み砕いて説明して頂き、やっとスタッフも理解(・s・)?
したと思っていました…
実際に、修理に取りかかると、
「そうじゃないよ。もうちょっとずらして!まだ引っ張らないと!ペンチのサイズは1.25のところに合わせて!」と、いつも口数が多くない寡黙なA様がこの日はスパルタです!
スタッフも補助に入らせて頂きましたが、いつもにないような覇気で指導を頂きました。
おかげさまで、棚に眠っていたネクストの3mの紐は、3mの延長コードへと生まれ変わりました。
通電の瞬間「ほらね」と言わんばかりのニヤケ顔で僕を見るA様。
何十年と染み付いた仕事は、いつになっても色褪せないものです。自分しかできない事で誰かの
ためになった時、人はやりがいを感じるのではないでしょうか。
そのやりがいを形にできる瞬間を一緒に感じたいですね。
「勘違いに感謝」