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何もないものから生まれる

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療育の40分のセッションが始まる前、コーチはその日の40分をどんな時間にしようか考え

、遊びのセッティングをします。その中にはその子が好む遊びであったり、その子のこだ

わり、必要な刺激や要素が含まれるように、そして何より楽しく遊べるように流れを作ってい

いきます。

いざセッションが始まると、その通りになることはほとんどありませんが、、、笑

STのセッションのときは、敢えてプレイルームに何も置かない時があります。

それはなぜか。

プレイルームに入った時、そこに何もないと子供さんは一瞬止まります。そして、何もないからこそ好

きなおもちゃを指差して、

「これ(トランポリン・ボールなど)で遊ぶー!」

と自分がしたい遊びについて言葉を発します。そこからセッションは始まっています。

 

その一言を生み出せるかどうか、一言を生み出すタイミングを40分間の中にいくつ作れるかが勝負だと思います。

子供さんは、いつでも楽しそうな遊びを探しています。その時、遊びに飛びつくだけで

は言葉は生まれません。敢えて、自分で選択してそれを自分の前に出してもらうようにコーチに伝えるという

段階を一つ作ることで、言葉が一つ生まれます。

時にはできない課題を与えることも、手助けを求めたり、お母さんを呼んだり、自分だけではできないものに対して誰

かに助けを求めるという生きていく上での社会性の一つにも繋がります。

一つ一つが言葉を生み出すチャンスです。

たくさんの楽しい遊びが目の前にあるのも良いですが、時には変化を持たせて、その状況での子供さんの変化にアンテナを張ることも大切だと思います。

言葉と遊びを繋げることを、常に意識しながら今日もセッションに向かいます。

「好奇心に感謝」

Writer
リハケアガーデンネクストRehacareGARDEN NEXT