上の写真は毎朝廊下から見る桜島。これにかなり癒された。
突発性難聴（略して「突難」）になって、初めての入院生活を迎えた。
この仕事をして利用者やスタッフの入院の言葉はよく聞くし知ってるつもりだったんだなと
「やってみてわかること」ばかりだった！
病気を言われてからのこれからの不安や回復したいと思う焦り
感染対策で外部とは一切面会もなし 自由のないもどかしさ 等々。
多分、これから誰かが病気で入院となったらもっと違う言葉がかけられるようになるかもです。
で、、、本音の不安は置いといて、見方を変えると面白く見えるのもちらほら！！
「浜田さん、脱毛してるんですね！！」
点滴用の留置針を入れた２回とも違う看護師さんに「金かけて永久脱毛疑惑」を持ちかけられる。
「最近、若い男性でも多いんですよね」と笑顔で。。。美意識！！俺！！
私、案外色白で美肌で腕毛がないのよ。で、血管も浮き出てないのよ。
「高圧酸素療法のカプセルでは、映画を見る！」
計8回毎日２時間の高圧酸素。細胞の活性化と循環作用を高める。
小さなドラム缶内に閉じ込められる姿は、人体実験みたい。
この中で４本の懐かしい映画を見た際、懐かしくマトリックスを見る。ネオだ。Mrスミスだ。
その日、、、病院で来ていたプリントTシャツ。。。
臨床工学技士が微笑んだ理由が、入れたばかりの個室の鏡できづく。。。。
「4人部屋熾烈な室温調節合戦が勃発！」
4人部屋にはいろんな人生模様と小さな社会が形成される。
横の人がなんで入院しててベットサイドでどんなリハしてて。
高齢者２名と同年代２名の小さな共同生活だ。
高齢者の仕事してるので、高齢者が寒がりで
クーラーを嫌うのも知識として経験として熟知している。。。つもりだった。
1日目夜中。。。。自分の寝汗と寝苦しさで起きる。悪夢。。。。
2日目21時。。。。消灯前、一人の爺様が、、、
おもむろにクーラーのリモコンでゴソゴソ。
横のおじさんが「はー」とため息をつく。ん？？？？ 何かある。
俺、トイレ行くふりして設定をみる。。。。。「26度？？ 違う 27度！！！！」
2日目2２時。。。。室温上昇。。。薬の副作用じゃない。汗が額に滲んでくるやないかい。
カーテンの隙間から爺様を覗くと薄い下着とジバン、布団はかぶらず。あらぬ姿で。。。
寝ているのか？ まぁいい、暑さも限界だ。周りもベットの音とため息が聞こえる。
暑いのは俺だけじゃない。と一人で納得を得て爺様ごめんと思いながら設定を25度にしてみた。。。
2日目2３時。。。。あつーーーーーーーーーーーーい。寝落ちしてた。
人気を感じる。俺は爺様に負けた。いつの間にか室温主導権を完全に奪われていたようだ。
今度は「OFF」だ。OFFFFFFFFFFF。。 負けた。。。完全に負けだ。。。
ここから俺の病院ミッションインポッシブルが勝手に始動。
爺様が寝静まったのを見計らい、トイレ行くふりして足音もカーテンの音も
ベットから起き上がる音も全てを消し去り誰にも気付かれずに
爆発5秒前にタイマーが止まる緊張感とスリルを味わう「容赦なし設定24度」を遂行した。
2日目の朝、、、久々によく寝れた。爺様はと言うと
「昨日はさみかった。。。夜中毛布をきたが」と看護師にいう。
看護師「下着で寝るからですよ。今日も調子良好です」と普通に答える。
勝ったのか？？ 勝った。いいのか俺。
俺は多分、他の3人の快適入院睡眠環境を救ったはずだ。
「入院生活で体重2.５KG減。でも耐え切れず売店でカツ丼を食う」
「めまいとふらつきは、過去最高体重の最低体力を改善すればプラマイ０説」
「左耳聞こえないけど、今まで聞こえすぎてたからちょうどいいという部下、東・西」
たくさん名付ければあるけど、これくらいで。
案外、辛いこともあるんだけど、見方を変えたらいいんだなって
ブログを書きながら、表に出すと意識するから面白くしようと思えもする。
正直、いろんな人から「突難治りましたよ、改善しますよ」と言われたけど
俺の可愛い左耳は、グレード３〜４の中重度。症状固定と言われる9日経っても変わらず
「聞こえず、常にウィーーン」と歌い続けている。先生も首をかしげるしかない。
付き合うしかないようだ。
でも、元気の時には気付かなかった
考え方の変換や周りへの感謝が生まれているのも事実である。
まだまだ青春の真っ只中。可愛い左耳と一緒にやっていこうと思う。
社長さんで、、、ごあす！！！
PS 次回は、俺の左耳。気づいた世間の音と人の話。
