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手作りの年賀状

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新年のご挨拶、年賀状。メールやSNSの普及で年々減少しておりますが、ポストに届いていると嬉しい贈り物ですよね。

高齢者の方は「手が震えて字が書けなくなった」「子供に任せているから最近書いていない」「もう送る相手は先に旅立ってしまった」などの理由から書かれない方もいらっしゃいます。

当施設ご利用のY様も最近書いていない、との事で、消しゴムハンコでお世話になった方々へ年賀状作成をしませんか?と提案すると「やってみたい」との事で、挑戦されました。

消しゴムハンコはそれぞれに絵や文字が消しゴムに彫られているので、後は配置やスタンプの色使いを考えて押すだけで、簡単に年賀状を作成できます。

初めはどのような構図にするか、色使いをどうしようか悩まれましたが、決まったら後は押すだけ。初めて押した消しゴムをどかしてみると「うわ〜!綺麗やなあ!」と喜ばれました。

初めて作った年賀状はお世話になっているケアマネさんに。2枚目は好きなスタッフに。3〜5枚目はいつも年賀状をくださるお孫様2人と、キーパーソンである娘様に。

お孫様とは同居していないので、宛名書きをするために昨年もらった年賀状を、デイに持ってきて頂くようにお願いすると、きちんとデイに持って来て下さいました。

その年賀状には、おばあちゃんの幸せと健康を願う文章と可愛い手描きのネズミが。

元々記憶力はしっかりとされた方ですが、その可愛いお孫様のために作るんだ!という思いから忘れずに持って来ることができたのでしょう(≧ワ≦)

その様子を見た他の方々も「私もやってみようかな」とご自分のケアマネさんに頑張って作られました。

「できない」ではなく、「できる方法を考える」。「できない」壁を乗り越えて更に強く紡がれる絆の大切さを、私たちも教わりました。

Writer
リハケアガーデン加治木RehacareGARDEN KAJIKI